前回の続き。
機銃と射撃指揮装置と高角砲演習装填砲の仕上げまで。
25mm機銃は
その67で作成したものですが、防盾を付けるためにレインボーモデルの銃架とBIGBLUEBOYの銃身で組んでいました。しかしその後の検討で昭和17年頃の他の艦艇の写真に設置例が確認できない事から防盾は無しとしました。組み合わせる意味も無くなってしまいましたが、今更外して本来の銃架を付ける元気も無いので外しただけとしています。機銃射撃指揮装置はベテランモデルの部品(VTW35038)です。
手前12基が25mm三連装機銃、奥左が89式演習装填砲、
奥右5基が機銃射撃指揮装置です。
(本日の画像はクリックすると別窓で拡大表示します)
12.7cm連装高角砲用の89式演習装填砲はキットでは戦艦長門の部品の流用(AE19+34、艦載艇セットA同梱)となっています。しかしながら、これは主に戦艦や巡洋艦に搭載された大型のタイプで、飛龍以降の航空母艦は写真や公式図を見ると3型と呼ばれるやや小型のタイプが装備されていたようです。隼鷹は写真がなく上部平面図にも一部しか描かれていませんが、上記の理由から3型装備と判断しています。
それで3型はこの記事を書いている時点では単独で売られている外部パーツは無く、私が知る限りではフジミの1/350空母飛龍と翔鶴/瑞鶴に入っている部品しかありません。このうち瑞鶴最終時のキットは機銃増設に伴う移設場所が不明のためか丸ごと不要部品になっているので、これを使うことにします。
89式演習装填砲3型(手前)とキットの部品(奥) 基本はフジミ瑞鶴の部品(F12/13,F14/15,I3,4,15,17,40)ですが、上側の棒状の部品(I4)は私の購入したものには一部成形不良があった
上に最後は折ってしまったため金属素材で作り替え、装填手台(I15,40)は高角砲と表現を合わせるためにベテランモデルのエッチングと取り替え、銀色の装填架(I3)も長さを半分に切り詰めています。また基部から前に突き出したモールドの付いている位置が、モデルアート刊スーパーイラストレーションの岡本好司氏のイラストと左右逆で、他に資料を持ち合わせていないので切り取って向かって左側に付けています。
なお、演習砲に関しては公式図に記載が無かったり、竣工時にはあってもその後の改装で移設場所が不明だったり、そもそも必須のものなのかすらよくわからない、扱いが曖昧な装備品の一つです。そのためか、模型の世界でも公式図に記載があるにもかかわらず省略されていたり、違う形式や砲のものと取り違えていたりと少なからず混乱が見られるので、厳密を期するのであれば注意が必要です。
次は一旦船体に戻ります。
以下次回。